泉田宥美治療院 の日記
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私の治療への思い
2013.07.26
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私はお寺の家に生まれました。 小さい頃から、将来は僧侶になるよう言われていました。私もまた、それはしょうがない事だと思っていました。 小学校の「将来の夢」と題した作文でも、「私は将来、僧侶にならなければならないが、もし、ならなかったら・・・」というような前置きを書いていました。 ところが、忘れもしない中学2年の終わり。 高校生の不良たちに絡まれて、カツアゲをされてしまいました。 私は中学1年の頃から、ジャッキーチェンさんに憧れていて、自分で中国拳法の本なんか買って、独学で練習していました。 私と一緒に1学年下の子と練習していて、その子から「師匠!」なんて呼ばれていました。(笑) 型を覚えたり、組手っぽいこともしていました。 でも、そんな「ごっこ」はなんの役にもたちませんでした。 私は怖くて怖くて、結局、何も抵抗できませんでした。 家に帰ってから、男として何もできなかった自分が悔しくてたまりませんでした。 そんな思いを抱えていたある日。 テレビでボクシングの世界タイトルマッチがありました。 渡辺二郎さんの試合でした。 相手のパンチを見切って、自分のパンチを打ち込むその姿。 一瞬で心を奪われていました。 なんの迷いもなくボクシングを始めました。 しかし、「スポーツ」としてではなく、相手に仕返しする「手段」としてでした。 当時のトレーナーもそんな私の志望動機に、笑って「よし!がんばろな!」と言って、受け入れてくれました。 1年間練習し、自分のパンチにも自信がつきはじめたある日。 絡まれた不良たちがいるゲームセンターに仕返しに行こうと考えていました。 すると、トレーナーが「お前、まだ、仕返しを考えているのか?お前の拳は、もう普通の拳じゃない!お前、プロになれ!」と、いつもはニコニコしている人が真剣な顔で私に言いました。 私はそれが嬉しくて嬉しくて、仕返しすることなんか吹っ飛んでしまいました。 今になって思うと、あのトレーナーの方は私の気持ちをうまく指導してくれたなぁと感謝しています。 ちょっと、長くなったので、また後日書きます。